赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は、大きい子どもや大人にくらべて、 食物アレルギーが関係する率が高いのが特徴です。まず、あなたの赤ちゃんの アトピー性皮膚炎に食物アレルギーが関係しているかどうかを、医療機関で きちんと調べてもらって下さい。検査は、血液を採ったり皮膚テストをして、 食物に反応してアレルギーを起こす抗体(アイジーイー抗体;IgE抗体)があるか どうかを調べます。もし、特定の食物に反応するIgE抗体が見つかれば、実際に、 その食物をやめてみて皮膚炎が良くなるかどうか、食べると悪化するかどうかを 調べ、本当にその食物が原因かどうかをはっきりさせます。
血液検査や皮膚テストが陽性にでる食物でも、食べた時に何も起こらなければ、 原因ではありません。逆に、血液検査や皮膚テストで陽性にでなくても、食べた ときに明らかに症状が出る場合は、その食物が原因と考えられます。しかし、 食べると悪化するかどうかの試験は、強いアレルギー症状が出るおそれのある ときは危険なため、省略されることがあります。
もし、特定の食物がアトピー性皮膚炎に関係している場合は、その食物を食べ ないようにします。母乳を飲ませている場合には、お母さんにもその食物を食べる のをやめていただくことがあります。これは、お母さんが食べた食物の成分が母乳 中に出てくるため、結果的に赤ちゃんがその食物を食べたことと同じになるからで す。
一方、赤ちゃんの時に食物アレルギーがあっても、2~3歳頃には良くなることが 多いので、いつまでも食物除去を続けることは必要がないことがあります。
信頼できる医師に、いつまで除去を続ける必要があるのか、よく相談して下さい。 特定の食物に対してアレルギーがあっても、生で食べるとアレルギーを出るが、 よく加熱してから食べれば大丈夫なこともありますので、調理法などを工夫して、 食べられる方法があれば食べさせましょう。
多くの食物に対するアレルギーがあって、その症状も強いため、多くの食物が 食べられない場合には、カロリー不足や栄養素のバランスが乱れることのない よう、必ず医師や栄養士さんの指導を受けて、害のない除去食をしてください。
最近、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎が増えていますが、その原因の一つとして、 離乳食として様々な蛋白質をとるのが少し早すぎたり、量が多すぎることがひと つの原因かもしれないと考えられています。生後5か月の赤ちゃんの場合、その 時点では食物アレルギーがはっきりしない場合でも、やがて食物アレルギーが はっきりしてくることがあります。離乳食をあまり急がないようにしましょう。ま た、 小麦のアレルギーが増えていますので、お米中心にしたほうが良いかも知れま せん。いずれにしても、離乳食の進め方は、小児科医によく相談して下さい。